会報「剛柔」第81号

指導者講習会や審判講習会

関東地区

〔審判講習会〕(9月24日・東京・江戸川区南葛西会館)

今年度、3度目の講習会。午前10時から昼食をはさんで午後4時30分まで、32名が出席して行われた。

講師は国際審判員としても活躍されている並木知徳先生(関東地区副本部長、本部事務局長)と全空連や剛柔会で経験豊富な山蔭恵美子先生や品川弘先生、山陰泰司先生ら。

午前中は並木先生が、全空連とのルールの違いなど幅広い知識を説明。午後は午前中の知識をベースにして実戦練習。「主審の組手での立つ位置は、三角形の頂点の一方後方。ステップはカニ歩きをしないこと!」などの注意を受けた。

山蔭恵美子先生も「若い審判員に、正しい技術を伝えたい」とエネルギッシュに動き回っていた。講習会後、先生方を囲みビールで懇親会。「剛柔会の仲間は、素晴らしい!」とは、竹川達男・関東地区事務局長の弁。

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並木先生(右端)の指導のもと各審判員が実戦練習

〔形講習会〕(10月14日・台東リバーサイド・スポーツセンター)

関東地区本部(伊藤洋造本部長)の今年度3度目の形講習会だ。62名(内女性10名)が参加し午前10時から午後4時30分まで、フルパワーで形研究に打ち込んだ。

新垣晴朗、並木知徳、岩河孝一、横山政司、小田喜高輝、稲葉省博、中泉次男の諸先生方もエンジン全開で指導だ。間山統正、田崎修司両先生(剛柔会副会長)も、70歳オーバーとは思えない情熱的な指導ぶり。

午前中はサンチン、テンショウ、カキエで基本を学び、午後は各昇段審査別に分かれ、まるで個人教授かのように、手とり足とりのアドバイスを受けた。

新垣先生からは「皆、形が良くなってきた。組手同様、形も好きになって下さい」と、激励を受けた。

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岩河先生(中央左)が、サンチンの締めを指導だ

東北地区

〔指導者講習会〕(10月27日・28日・宮城大河町総合体育館・南小学校体育館)

藤原聖先生(東北地区本部長)小齋則夫両先生を中心に、延べ25人が2日間にわたって講習を受けた。

基本のサンチンからサンセールまで6つの形を、みっちりと稽古。両日とも、集団練習のあと、一人一人が順々に形を演武し、両先生から、個人的に細かいアドバイスを頂戴した。

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東北地区では藤原先生(右端)が、熱烈指導

各種大会でV 大活躍の剛柔会勢

全日本実業団・団体形で優勝

11月25日、兵庫・尼崎記念公園総合体育館で開かれた「第26回全日本実業団空手道選手権大会」で、剛柔会の女性3精鋭が、男子勢に交じって、12チーム中、見事に優勝を飾った。

前回優勝・沖縄電力を決勝で破るチームのカナメとなっていたのは、元剛柔会女子形3連覇のベテラン35歳の長嶋友美(グロウバル・旧姓徳野)。同大会では5年前に団体、個人の2冠を既に手にしている2児の母。剛柔会2度優勝の中谷智子(26歳)と女子団体形準日本代表の一人、木村陽子を引きつれての栄冠だった。

1回戦セーパイ、2回戦セーサン、準決勝クルルンファ、決勝スーパーリンペイ…と、各形とも圧倒的な強さとまとまりを見せての勝利だった。

「トモちゃん(中谷)は個人戦2回戦で、つらい判定を受けたショックを良くガマンして最後まで緊張感を維持してくれました。ヨウコちゃん(木村)も足の痛みを全く見せずに、がんばり通してくれました」とホッとしたようすの元剛柔会の形の女王、友美さん。昨年春の西日本実業団国体形優勝に続いての、実にあざやかなカムバックぶりだった。

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息の合った演武で優勝した長嶋、中谷、木村(右から)の3選手