ドイツ国2004サマーキャンプ

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ドイツ国2004サマーキャンプ旅日誌 森敏浩

7月31日 出発

8月1日 休暇

8月2日 キャンプ1日目

8月3日 キャンプ2日目

8月4日 キャンプ3日目

8月5日 キャンプ4日目

8月6日 キャンプ最終日

8月7日 別れ・帰国

 


 今日の朝のトレーニングは、ドイツのモア先生とボスコビッチのセミナーを受けました。やはり準備運動は軽くステップをふみながら突き蹴りをやって体をほぐしていきました。だいぶん動きにも慣れてきたと思っていたが、やはり周りに比べるとひざが硬い。それに注意されたことは、突いたり蹴ったりするときに正面を向きすぎていると言われました。もっとうまく体の横の動きを使ったほうが良いと。

 その後は西村先生のセミナーに移り、練習内容は相手の攻撃に対しての対処方法だった。45度の角度でのカウンターや、崩し技、蹴り技、私はなかなかうまくできない。西村先生の手本を見ていると簡単そうに見えるのだが、自分がやるとまったくだめだ。西村先生すごい。午前中の練習も終わり昼休んでいると西村先生が「今日は試合があるから、昼間はゆっくり体を休めておくように。試合で勝つことも大切だから。」と言うことで昼からは休みになった。一度今日の演舞の練習をしてなかなかうまく行きそうな感じで終え私はホテルに戻り、少し休むことにした。

 そして夕方7時にホテルを出発し試合会場に行った。そんなに大きな町ではないのに、たくさんの観客が来場しており、約3000人の観客が入っていた。このイベントでは試合だけではなく、太鼓や踊りなどたくさんのデモンストレーションが行われた。そしてそのとき始めてトーナメント表を見せてもらいトーナメント参加は7ヶ国13名で試合を行うようになっており、殆どが各国ナショナルチームメンバーであった。私は1回戦はシードになっていたので2回戦からとなった。コートも1コートしかなくライトアップされているので見ていてとてもやりにくそうな感じを受けた。

 いつもは試合前にけっこう緊張するほうなのだが、今回はそれほどの緊張はなかった。試合が始まり今までの国際試合よりも冷静に相手を見ることができ、リードをされてもすぐ取り替えし蹴り技もよくでたのでポイントを重ねることができた。がしかし私が相手に対して反則を重ね反則注意までやってしまったが試合では勝った。次の試合では準決勝になり、相手はこのキャンプでコーチをやっていたオーストリアのダニエルだった。結果負けてしまったがこの試合でもよく相手が見えていた。ただ少し気を緩めてしまったときにポイントを取られてしまう。以前からこのパターンでポイントを取られることがある。試合は決勝でドイツのクリスチャンとダニエルで行われ、ダニエルが優勝した。

 このマスターカップが終わるとすぐ、西村先生の演舞が始まる。しかし私は2回戦の試合で足を痛めていたので少し不安になっていた。きちんと出来ないと西村先生まで恥をかいてしまうことになるので、気合を入れて演舞した。椅子を使っての演舞は5つ、短刀を使っての演舞が5つあった。まず椅子を使った演舞でうまく4つ目まで終わり最後に私が椅子を持ち上げ西村先生にたたきおろすとき西村先生が回転後ろ回し蹴りをするのが残っていた。そのとき、大ハプニングが起きた。私が椅子を持ち上げに西村先生に勢いよく向かっていったとき「やばい、近すぎた!」と思ったときにはもう遅く、西村先生の後ろ回し蹴りは私の腹におもいきり入り私は立てなくなった。

 観客も私が演技をしているのか本当なのかといった感じでざわつき、前代未聞、演舞の途中でドクターが舞台に上がってきてしまった。私はすごく痛かったけど、それ以上に恥ずかしかった。さらに西村先生を含めた3名の方に抱えられて運び出されそうになったので「やめてくれ!」と言って降ろしてもらった。痛みもだいぶんおさまってきたので西村先生に続けましょうと言ったが、もうライトは消えてしまっていて西村先生も「もう終わったんだよ」といって舞台から降りてしまった。私は納得がいかなかったので、もう一度西村先生に舞台の上から「お願いします!」と言うとまたライトが点いて西村先生も舞台の上へ、すると観客からの大きな歓声が涌いた。試合で目立つことが出来なかったがこんなところですごく目立ってしまった。

 イベントも終盤で表彰式。なんとか3位で終わり、私の名前がアナウンスされたとき、多くの拍手をいただき表彰台へ上がった。イベントも終わり、西村先生に「よかったよ〜。盛り上がって!、しかし肋骨じゃなくてよかったな〜。」
肋骨だったら大変だ。後で考えるとぞっとする。その日の夜はなかなか寝れず体のいろんなところが痛かった。