8月1日()〜2日(

私は関空発、ドバイ行きの飛行機に乗り込んだ。
たった一人で…
西村先生とは都合が合わず、一人でラベンスブルグまで行くこととなってしまった。
まずはドバイまで約9時間。
とにかく、体力温存と思い、ひたすら寝る。
これからの長旅を思うと、ぞっとしていた…
ドバイに到着したのが、朝の4時で、そこでは乗り換えのため、4時間待ちだった。
さすがオイルマネーに溢れるドバイ。早朝にも関わらず、多くの人が空港を行き交う。
そのような人達、ドバイの街を眺めるながら、次のチューリッヒ行きの飛行機を待った。

ドバイからチューリッヒまでは約8時間。
ここでやっとチューリッヒからラベンスブルグまでの手段を考える。旅の必需品『地球の歩き方』をカバンから引っ張りだし、ドイツ周辺の地図とにらめっ子。
しかし…
ん~よくわからん!!
とにかく、ラベンスブルグの近くにあるSIVENという街を目指すことに決め、眠りについた。

チューリッヒの空港を出たのは、昼の2時。
さぁここからが大変だ…
空港に併設されている鉄道の駅に向かい、切符売り場に向かう。
「I want to go to SIVEN.」
切符ゲット!! 楽勝である 笑
しかも、切符には乗り換えの駅、時間までもが記載されてあった。
SIVENに到着したのは、夕方4時頃。

しかし、衝撃の事実! ラベンスブルグ行きの列車が出るのは2時間後とのこと。
駅の売店で、ホットドックとコーヒーを飲みながら本を読んでいた。
そこにドイツ美女が登場!! ラベンスブルグについて尋ねてみると、ラベンスブルグは美しく、非常に評判がよいという情報を得る。その情報+美女のおかげで最後の力を振り絞りラベンスブルグへの列車に乗り込んだ。
ラベンスブルグに着くと、あいにくの雨。
しかも、先生の待つスポーツセンターまでの道がよく分からず、途方にくれていた。

そこに1人のドイツ人青年が現る。彼もサマーキャンプに参加するとのことで、スポーツセンターに向かっていた。彼と共に雨の中、歩くこと10分、ようやくスポーツセンターに到着。
私の一人旅は終了した。

スポーツセンターでは、西村先生と丸谷君(以降、丸ちゃん)が待っていた。また、ラベンスブルグでお世話になるグンター先生と挨拶を交わし、宿泊先であるスポーツセンターの部屋に案内された。今回、私はマスターズカップへの出場選手として、特別に無料でスポーツセンターに宿泊させていただいた。さらにセンター内での飲食も無料という待遇。グンター先生には感謝しても、しきれません。

さっそく、金曜日に行われるマスターズカップの申込みをおこなった。そこで、形の大会もあることを始めて知り、優勝者には賞金も出るとのことであった。
(賞金欲しい…)
物欲から形への出場を決めた。
しかし、この気軽な選択が後に意外な結果を生むことになる。

マスターズカップへの申込みを済ませ、いよいよ夕食。この時すでに時計の針は夜9時をまわっていた。夕食はラベンスブルグの街のレストランへ向かったが、私は長旅の疲れと時差ボケで夕食よりも寝たいくらいであった。しかし、会話は英語。まさに脳への拷問であった…
夕食が終わったのは12時頃。
こうして、私のドイツ1日目は終わった。