2008 ロシアセミナー

ロシアでのセミナーを終えた感想...

今回、ロシアよりセミナー依頼があり、イルーツク市とモスクワに行ってきましたので、現地空手事情をレポートします。

最初のイルーツクは、モスクワから6時間もの飛行機で移動する逆に日本に近くなる位置にある都市で、マイナス10-20度の極寒の地です。

有名な観光地としては、バイカル湖という最大規模の広さを誇る湖で、ここも2月には1メートルの氷が張り巡らされると聞いて、驚く。(現地の役員の方に、湖サイドのレストランで食べた魚は、最高でした。)また、現地のお土産物のお店には、モンゴル系という人種に近い方々ばかりで、北地という印象を受けた。

こちらでは、寒さの中平日、学校を休んでまで二日間のセミナーにジュニア・成人合わせて150名程度参加いただく。一生懸命汗を流し、気合いは素晴らしい声で大きく、充実した二日間である。やはり松濤館スタイル・次に極真会の空手が多いと聞いた。テレビカメラまで入り、ニュースに流されて恐縮である。

次には、またモスクワに戻り、2006年以来であるセミナーも開催。こちらでは、前回を上回るジュニア100名、成人120名ほど集まっていただき、熱気ムンムンで進んでいった。というのも、ロシア人は我慢強いし、パワーは有り余っているのでどんなにつらいトレーニングもこなすという。逆にどんどんきついトレーニングをしてくれという、主催者の要望で、大丈夫かなという思いが出たが、ガンガンやってしまった。確かに100-130キロの巨漢のロシア人は、パワートレーニングは強い。日本人の同じ年代の空手家であれば、間違いなく負けるほどのパワーである。ところが、小生はスピード重視のプライオメトリックを施す。最後には、耐え切れなくじん帯を損傷する方も出てきた。20名くらいリタイヤしていた。笑い

たぶん、筋肉痛で翌日は、痛いことだろう。 それでも、みなさん、本当に熱心で気合は、申し分ない。40-50-60代までの方が、バチバチやっている。いつも、思うのだが日本人の高齢者が、ここまでは元気に組み手をしていない。 生涯空手の見本である。楽しんで行うというより、いまだに追及している姿に感動する。

ちょうど、アゼルバイジャンのアガイエフ選手が、世界大会階級制覇してがぜん注目を浴びていたので、そのアガイエフ選手の小さいころからの師匠というYUNUSOV.NOFAL氏が来ていて、アゼルバイジャンレストランで招待されいろいろお話しいただいた。現在23歳のダブルメダリストは、やはり、小さい頃からスパ抜けて筋力は強かったようで、プロとして活躍するまで、国の応援も多々あったようです。大きな武道館も地元の資力で近年完成するとのことで、環境も整う様になったとのことである。この天才君を、話すうちに日本でのセミナー開催を約束する。ぜひ、2009年には、企画してみたい。空手ファンの皆さん乞うご期待です。

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