全日本空手道連盟 剛柔会
理事長 並木 知徳
新年明けましておめでとうございます。令和5年のお正月を迎え、今年こそ新型コロナウイルス感染拡大が収まり、皆様にとって新しい年が良い年になりますよう心からお祈り申し上げます。そして剛柔流空手道を学ぶ人たちにとってコロナ禍に負けず新しい年が更なる発展をいたしますよう願っております。
空手競技がスポーツとしてだけではなく、空手道という武道としても関心を集めてまいりました。武道として大切なことを忘れず、体を鍛え、辛さに耐える精神力を養い、何よりも人として尊敬されるよう頑張りましょう。
修養には困難が伴います。そして成果だけでなくその過程が大事であり、その為の努力が大切だと思います。
世界各地で事件、事故、災害が多発し、悲惨な報道を聞くたび流祖宮城長順先生の遺訓「人に打たれず 人打たず 事なきを基とするなり」の言葉が脳裏に浮かびます。平和への思いは万物共有の希望ではないでしょうか。
扨て、剛柔会全国空手道選手権大会は昨年7月関東地区主管にて横浜市武道館で3年ぶりに開催されました。会員の皆様には待ちに待った大会で「いろいろ制限はあったが良い大会でした」とお言葉を戴きました。また剛柔会としての大事な行事もすべて自粛致しておりましたが、徐々に活動を再開いたしてまいりました。コロナ禍の中、充分に気を付けながら進めたいと思っております。
剛柔会では剛柔流空手道技術集団の大きな理念として、流祖宮城長順師の教えを出来るだけ忠実に継承していく責任があります。指導委員会が中心となり剛柔流発祥の地沖縄を訪ね、調査・検討の結果を10年余前、教本として制作いたしました。その後制作したDVDや改訂教本に従って指導を重ねてまいりましたが、さらに剛柔会では本年も本部技術講習会の他に地区本部・各支部指導者研修会、選手育成強化・審判員養成向上等の研修会事業を予定しており、「三技一体」の活動をより充実していくことを考えております。
皆様の更なるご協力をお願い申し上げ新年のご挨拶と致します。