帝京、男子連続二冠達成。京産大は準優勝。 | JKFan NEWS International (空手ワールド)

帝京、男子連続二冠達成。京産大は準優勝。

第53回全日本大学空手道選手権大会
(2009年11月23日 大阪市中央体育館)
主催: 全日本学生空手道連盟

昨年の四冠達成の帝京大学が、今年はどのように勝ちあがるのか。はたまた各校どのような意地を見せるかに注目が集まった。荒賀龍太郎が京都産業大学に進んだことで同校が勝ちあがるだろうという予測もあり、興味をそそった。

■男子組手
帝京大学は初戦から5-0で準決勝まで勝ち上がった。スコアから判断すると楽勝に見えるが、実際は各大学共に、帝京大から1勝でも勝ち取りたいとの気迫で迫り、帝京大も毎回全力で戦うこととなった。準決勝で大阪商業大学にも全力勝負。ここでも帝京大が5-0で決勝に駒を進めた。

一方反対のブロックでは、京都産業大学と近畿大学が勝ちあがり、準決勝で激突。両校共に負けられない意地のぶつかり合い。今大会の一つの山場ともいえる展開になり、会場も大きな盛り上がりを見せた。2-2で大将戦にもつれ込み京産大が荒賀龍太郎、近大が篠原浩人の対決となり、会場がヒートアップ。にらみ合いから仕掛けるのが荒賀、カウンターで応戦する篠原。しかし、相打ちでポイントにならず、辛くも荒賀龍太郎が3―1で勝利し、京産大が決勝へと進んだ。

決勝戦では京産大先鋒の谷竜一がまず一勝をあげたが、その後帝京が連続勝利し、副将戦で優勝を決めた。大将戦では京産大・荒賀、対する帝京大・香川戦というカードに会場中の注目が集まった。香川が身体を活かし果敢に攻めこみ、崩しからの突き、中段蹴りと二つの技ありを含め6ポイント、対する荒賀は蹴りを狙うが決まらず、突きの2ポイントにとどまり、香川が荒賀を破り優勝に華を添えた。

■女子組手
シードの駒澤大学は、2回戦、2年連続で敗れている天理大学と当たるがこれを2-1で破り勢いに乗った。準々決勝で同志社大学を2-1で下し、準決勝では大将戦で逆転の末に勝利し、近畿大学を2-1で破り決勝に進んだ。

一方反対ブロックでは、大正大学を準々決勝で破った九州産業大学が、準決勝で帝京大学に勝利し、決勝へ駒を進めた。

決勝戦では、九州産業大学が先に1勝をあげるが、中堅で駒大が取り返し、大将戦にもつれ込んだ。駒大の北村が接戦の末、九州産業大の片山を1ポイント差で下し、駒澤大学に涙の優勝をもたらした。

■男子形
男子形は、10校の参加。準決勝で拓殖大学を4-1で下した山梨学院大学と、同じく準決勝で沖縄大学を下した帝京大学の決勝戦となった。

両校みごとな演武に仕上げてきた。赤の山梨学院大学がアーナンを、青の帝京大がウンスーで対戦。特に分解での帝京大の技の切れは会場に声が上がるみごとなものであった。判定の結果山梨学院大学が2、帝京大が3として、帝京大学の2連覇が確定した。
帝京大学:坂下翔大(4年)、相馬昻翔(1年)、杉野拓海(1年)

■女子形
女子形は7校で競われた。山梨学院大学が駒澤大学を準決勝で破り、決勝進出。シードの帝京大学が青山学院大学を破り、決勝進出。

赤の帝京大学がウンスーを、青の山梨学院大学がチャタンヤラクーサンクーを演武。両校共に分解の迫力は素晴らしく、かなりの練習量を物語るものであった。判定の結果帝京大学が2、山梨学院大学が3として、山梨学院大学が帝京大学の2連覇を阻止し、みごとな優勝を勝ち取った。
山梨学院大学:矢野彩(4年)、保田恵美(1年)、森田真亜沙(1年)

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男子組手決勝 荒賀対香川

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男子優勝を決めた帝京大学メンバー

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女子優勝を決め、涙ぐむ駒澤大学

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男子形優勝の帝京大学

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女子形優勝の山梨学院大学

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