12月号(10月22日発売)の特別企画は「復活!宮崎第一 頂点へのストロングポイント」です。 | JKFan NEWS International (空手ワールド)

12月号(10月22日発売)の特別企画は「復活!宮崎第一 頂点へのストロングポイント」です。

トピックス

10月7日(木)、8月のインターハイ(富山)男子団体組手において2012年の男女団体組手アベック優勝以来、9年振り2度目の日本一に輝いた宮崎第一高校空手道部(宮崎市)の取材を敢行。

9年振りに宮崎第一の男子団体組手優勝で幕を閉じた今夏のインターハイ。宮崎第一が優勝したのは、2020東京オリンピック代表の西村拳らを擁しての2012年以来。その2012年以降、宮崎第一は男女ともインターハイでは決勝はおろかベスト4にも上がれないことが続いた(全国高校選抜では2015年に女子団体組手で準優勝)。
1977年から空手道部を率いてきた図師幸一・現総監督は、「当時は宮崎県内、県外に関わらず、九州を中心にその県でトップクラスの中学生が入ってきてくれましたが、この5、6年はそういうことはなくなりましたね」と語る。

それでも、図師幸一・現総監督、就任3年目の花車泰平監督の指導方針の柱は、大きく変えることはなかったという。
「今回のインターハイで活躍した選手達もそうですが、皆んな宮崎を含めてその県で上位にいた子はほとんどいません。そんな、普通の子達をトップレベルに引き上げよう、そしてもう一度全国優勝しようという意識をずっと持ち続けてきました。選手達も宮一で全国優勝!という高い意識を持っていたようです」(花車監督)。

宮崎第一高校OBで、チームを率いる就任3年目の花車監督は、高校1年生の時に先輩達が日本一になる姿を見て刺激を受けた。宮崎産業経営大学在学中には、全日本代表強化選手に選ばれ、プレミアリーグで優勝の実績もあり、男子軽量級での東京オリンピック候補とも言われた。そんな時、恩師の図師幸一監督(現総監督)から卒業後に宮崎第一に戻らないかと声が掛かった。選手で東京オリンピックを目指すか、母校で部活の指導者になるか、悩んだ末に「先生に恩返しがしたい。教員になり子ども達に夢をつなごう」と決断した。

そして、図師総監督の下、以前は行っていた「朝練」も原則は行わず、やりたい選手がやるという部員の自主性に任せ、放課後での短時間で質の高い練習を心掛けた。また、図師総監督時代から続けている部員一人一人と交わす日誌で悩みを聞き、自らの指導法も研究してきた。

今の3年生は、花車監督が宮崎第一に入職した年に入学した部員達で、1年生の時から今夏まで主将だった高橋遥音選手に「3年の年に日本一になるぞ」と言い続けた。今大会、団体組手では高橋らエース3人を中心に強豪を撃破。特に高松中央との決勝も大将戦にもつれたが、粘り強く競り勝った。
花車・青年監督の言う「一緒に成長し、一緒に戦う」という結束力の強さで栄冠を引き寄せた。

今回の特別企画では、宮崎第一で普段行っている練習の中から、インターハイでの勝負どころで選手達が決めていた蹴り技、特に裏回し蹴りの練習法。また、カウンターでの突き技を軸とした展開などを紹介してもらった。

この練習があるからこそ、全国で勝てる! 宮崎第一の組手練習からインターハイ優勝の理由を探った。
詳細は10月22日発売の「JKFan12月号」に掲載。

花車泰平監督(左)

図師幸一総監督と花車泰平監督

宮崎第一高校空手道部の皆さん

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