組手に生かす基本応用動作
 基本とはなにか?を考えた場合、初心者は当然腕を伸ばした正拳突きから入っていくし、基本移動にしても前屈立ちをして、踏ん張り四股が張った乱れのないフォームが良いとされる。
  しかし、ここでは試合において生かされる動き、基本を応用した、試合で動く相手が居る場合に役立つ動作練習方法を紹介する。
  大切な事はとぎれない動き、柔らかな動きをものにする事である。
1、戦闘態勢の維持
1) スナップを手足に取り入れる。
2) 脇までの引き拳は不要
3) ノーモーションでの攻撃(脇締めのフォーム)
4) 一撃必殺は極まらない。回転運動での連続攻撃こそ必要。
2、居付かない動き
1) 膝の柔軟性の重視
2) 腰を乗せるフォーム
3) 地面に対して踏ん張らない(体重を相手にぶつける)
4) ロープトレーニング(肩の高さー上下・中段突き上段回し・中段突き裏回し、膝の高さージャンプワンツウ・足捌き)全て後退を入れる。

ここでは、空手道の基本の練習の取り入れ方を試合に、則した方法を取り入れてみた。もちろん、初心者が行っては、基礎の部分が抜けているので難しい動きとなっただろう。
居付かないと言うことは、大変難しく、基本たる部分の練習の積み重ねが無くては、出来ない事である。体力、筋力ともに鍛えながら、リズムの部分が入って柔らかい動きが出来て、瞬時の極めのパフォーマンスが必要である。

今回もアドバイスを書き入れる時間を取りますので、受講生諸君にはノートを持参するようご指示ください。

福岡大学監督・ナショナルチームコーチ
西村 誠司
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