第4回「西村誠司組手テクニックセミナー」指導内容
フットステップワークトレーニング

空手競技にて勝つ為の必要な事は、1、スピード 2、パワー 3、タイミングといわれるが、この全ての鍛えたものを試し割りでなく、人間相手の試合で生かすには、自身を相手のところまで運ぶ空間移動が必要となってくる。移動のための足捌きであるが、空手の動きをサポートする足捌きであるので、動きの中で瞬時に突き蹴りが出来るよう、正中線をキープしておかなければならない。ポイントは居付いてしまわない様にして、自分にあった「ゆらぎ」を探求し、ものにする事である。

1.基本のステップワーク(前進、後進も行なう)
 歩き、膝上げ、ジャンプ、回転、寄り足(ツーステップ)、送り足(ツーステップ)、切り替え

2.ラインを使った足捌き
 正中線をキープした前後左右の動きをラインテープにて分かりやすく説明する。

3.反応トレーニング
 アタック(前進して)・サイド(回り込む、ぶつかった後のサイド)・バック(相手の攻撃を捌く)

4.掛かり稽古
 一列式(中段突き・上段蹴り)、ジグザグ式(逆突き回転・追い突き)、四方式(5名にて囲む・攻防)

5.シャドートレーニング
 遠距離シャドー、押さえタッチシャドー(中間距離)、アタックタッチシャドー(至近距離)

足捌き、フットワークを使っての動きの中で心がける事は、断続的に膝に緩みがあること、両手の位置が防御に繋がる事などです。世界大会では特に日本選手は動きが固い・単調と言われ、ヨーロッパの一流選手は独特な動きをもって相手にプレッシャーを掛けてきます。競技の世界では静の動きの一撃必殺などよりも、動の動きで終わりなき攻防をする者が勝率が高いようです。技術は他人の真似から始まり、最後には自分に合ったスタイルを作り上げる事だと思います。

#セミナー中には、思考する時間を設けますので、参加者にはノートなど記録する物を持たせてください。脳に記憶、インプットするには大切な事だと思います。


| 戻る |