第2回 ジュニア小中学生限定 西村誠司組手テクニックセミナーIN門司港:報告書・感想文&写真

『第2回Jr小中学生 西村誠司先生組手セミナーin門司港』 お礼と報告書

第2回Jrセミナーin門司港の参加団体の先生・選手・保護者の皆様方、遠くは、愛知県・愛媛県・広島県、他と遠方より、『レトロの街』、門司港の地へお越し戴きまして、誠にありがとうございました。

野球の第1回WBC(ワールド ベースボール クラッシック)決勝進出を賭け、日韓戦で、日本中が熱くなってる、3月18日(土曜日)〜19(日曜日)の2日間、九州の玄関でもある北九州市門司港に、小中学生のジュニア拳士「97人」、指導者・保護者を含む総勢、「133人」が、「門司少年自然の家」に集結し、WBCに負けないぐらい、シュニア選手の熱気で盛り上がりました。

第1回から半年の月日経過し、空手道の機関誌で、あの「西村誠司先生」の偉大さを再認識した子供達や保護者、初めて実物の「西村誠司先生」を見る子供達や保護者とが、まるでTVのヒーローにでも会ったように大喜びしておりました。海と山に四方囲まれた自然豊かな環境に中、全員で西村誠司先生をお迎えいたしました。気軽に挨拶を兼ね、子供達と気さくに握手を交わす西村誠司先生に、子供達は笑顔で、喜びいっぱいでした。
 いよいよ世界トップレベルの西村誠司先生のジュニアセミナーの開始です。

1日目(18日/土曜日)−13時〜17時

最初に事務局(吹上)から、参加者の緊張を解く為1分間に、より多くの参加者と握手を交わす「急速解凍」を行い、気分を和らげ、お互いの友情と輪を作り、ジュニアセミナーの幕開けとなりました。

日本SAQ協会 編スポーツスピード養成の紹介(ラダートレーニング)

  1. ほとんどのスポーツはスピードが勝利につながる
    目的⇒スポーツの動作を要素別に分解して考え、最終的にはスポーツの動作に速さとして身につける。
  2. SAQ運動を身につける
    1)スピード(Speed)⇒方向に変化がないタイプのスピード運動。
    2)アジリティ(Agility)⇒動から静、静から動というように、動きの変化の速さ、動作の「切り替え」とスピード&バランスの要素を取り入れた運動。
    3)クイックネス(Quickness)⇒前後左右(360度全部)出来るだけ早く合理的な身のこなしと無駄の無い加速と無駄の無い姿勢の運動。
  3. ラダートレーニング
    梯子状のトレーニング器具を地面に敷き、そのマス(升)の1つ1つをステップしていくことで、調整を磨く。ステップは、1つのマスを1歩ずつ順次進んで行く最も基本的なスタイルから、 サイドステップを取り入れたり、ステップに身体の捻りを加えたりするものなど、競技特製に応じて様々なバリエーションを活用。自由に速く動くのではなく、動きに枠を設定した上で、早く動く事である。
    ラダートレーニング4つあるいは5つのドリルを選び、2〜3回完璧にやりこなす。15分以上費やさない事。

トレーニング終了後は、子供達選手は、世界大会の「ビデオ研修」を行い、現役世界チャンピオンの技を目で見て、勉強しました。その後全員で、夕食、入浴を済ませ就寝で、ジュニアセミナー1日目が終了しました。親睦を深める為、指導者、また今回は、西村先生の寛大さで、参加希望の保護者の方にも輪を広げ、西村誠司先生を囲んで、山の中腹にある風流な老舗の料亭「伯翠庵」で、食事やお酒を楽しみながら、西村先生より、これからの空手道の進むべきあり方、ジュニア選手の育成、等のお話を聞かせて戴き、お互いに意見交換を行いながら、夜遅くまで、懇親を深め合いました。

2日目(19日/日曜日)−9時〜16時

初日の「急速解凍」・準備運動を行い、2日目の勉強に向け、子供達選手一同、士気を高めて開始致しました。前回のキックテクニック同様に、今回は、パンチテクニックのセミナーの開始。

西村先生から、指導者の先生方に対し、目的課題として3つ挙げられ、指導者の熱意、想いが如何に強くあり、選手との意思疎通が大切の話がありました。
(1)試合競技に勝利する基本ベース (2)心構え (3)技術は何を身に付けるか?

  1. 先の先
    戦闘態勢を緩めることなく、常にプレッシャーを掛け、相手の攻防を瞬時に判断して、相手より早く自分の技を決める事。
    1.並行立ちで、肩をお互い押し合う
    2.お互いに組んでの押し相撲
    3.お互いに、左刻み上段突きの打ち合い(自分の正中線を有利なポジシュンへ)
    4.前傾姿勢での飛び込み上段突き(高速上段突き)
  2. 後の先
    相手の裏をとり、最高のポジションで技を繰り返し極める事。それには相手に技を出させなければならないが、これは「先の先」につながる。あくまでも気力・気迫で相手を押していくことが重要。
    1.中段突きに対し、ステップバックしての前傾姿勢での上段突きの返し
    2.相手の心をリードする。左か右か?突きか蹴りか?
    3.相手に技を出さざる得ない間合い迄詰める

子供達・指導者・保護者も真剣に受講し、西村誠司先生のテクニックの凄さもさることながら、所々に冗談を混じえ、子供達の心をつかみ集中力・緊張感を持続させながらのテクニックセミナーでした。午前の部を終了し、昼食を大食堂で総勢「133人」で済ませた後、午後からは交流試合に入りました。

小学生最高峰の『全少』の優勝者・3位入賞者&中学生最高峰の『全中』出場者の優秀な選手が居る中、指導者の先生方による審判で3コートに分かれ、子供達選手は、お互いに、このジュニアセミナーで教わった技を駆使しながら、小学1年生から中学3年生迄の男女全員、一生懸命試合に臨んでいました。試合に 
勝ったジュニア選手から順番に、忠央武道具店から提供戴きました、オリジナル缶バッチ(西村先生の NO.3 裏回し蹴りのマーク入り)をプレゼントし、全員1勝できるまで試合を続け、最後には全員にプレゼントできました。

最後に優秀選手を選出、『全少入賞者:矢口(現小4)・吹上(現小3)・栗田(現中1)』の選手等を選出し、「模範試合」全6戦を行いました。西村誠司先生からは、全6試合の弱点克服のアドバイス評価をして戴きました。また、恒例の最後の福岡大学空手道部の大学生の試合では、赤青に分かれて応援し、負けた選手に付いた子供達・指導者・保護者は、罰ゲームとして腕立伏50回を行い、大いに盛り上がりました。 
後日、筋肉痛に悩まされ、台所仕事に影響したお母さん方の保護者も少なくなかったようです???(笑)

閉会式では、'06年USオープンに参戦する、西村シャパンの壮行会、代表選手5人(武中・松井・杉戸・栗田・榎本)による力強い意志表明もあり、4月からアメリカへ出陣致します。
 次期オリンピック候補でもあります小学生・中学生に、世界の空手道の技を幼少の頃より、肌で感じてもらい、今後の飛躍となりますよう、そして将来このジュニア選手の中からオリンピック選手が誕生する事を切に願っております。 

ジュニアセミナーが終了して、帰路につく子供達の中には、ちょうど旬の潮干狩りの時期とも重なり、都会では味わえない、砂浜で穴に塩を入れたら出てくる『マテ貝』を、捕まえて遊ぶ姿も目につきました。道衣に身を包めばしっかりして見えますが、やっぱり子供だなぁ〜と感じました。また、大部屋での宿泊で、修学旅行のように枕投げをしたり、話したり、遊んだりした「小学生達」、体育館でバスケットボールをして、交流を深め合った「中学生達」、みんな楽しく過ごした子供達も印象的でした。

西村誠司先生、本当にありがとうございました。  
 また、子供達のお世話をして戴きました山内主将を初め、福岡大学空手道部の先輩方ありがとうございました。

最後になりましたが、第3回を、今後も『レトロの街』門司港で開催したいと思っておりますので、皆様方のお力添えを得て、子供達の・子供達による・子供達の為の『Jr空手道』を伏して宜しくお願い致します。

春から公式戦の到来です。各県予選を突破し最高峰の、『全少』・『全中』でのご活躍を祈願し、また今後、子供達・先生方・保護者の皆様方の益々のご健勝とご活躍を祈願して、お礼の言葉に代えさせて戴きます。また、9月この地でお会いいたしましょう、本当にありがとうございました。

平成18年3月吉日
西村先生ジュニアセミナー事務局
拳姿塾空手道教室 吹上 猛姿

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