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大会結果一覧

大会出場者の感想


長谷川行光選手による大会日誌
1月2日(日本〜アメリカ着)

1月2日(アメリカにて)

1月3日(大会前日)

1月4日(大会当日)

 正月休みを返上の選手と応援団が全国各地より集結。日本から約9時間を要し、中継地点であるロサンゼルス空港へそれぞれ集結。成田からは15名。福岡からはソウル経由で西村先生を含む8名と便を遅らせて到着の小楠選手の9名。そして年末からロス入りしていた国分キャプテンと阿部・若林選手の3名。
 コーチ1名、選手18名、応援団8名の総勢27名でロサンゼルス空港のラスベガス出発ゲート前にて結団式を行った。初対面の方も多く、最初は緊張もあったが西村先生の笑ってはいけないジョークに皆、顔の引きつりを覚えながらも次第にチームの歯車がかみ合ってきたようだ。さすが・・・だ。
このロスまでの道のりは各グループで行動の為、当然添乗員もつかずいろいろな出来事があった。

《ノーチェック事件》
 ロス到着後、乗り継ぎの為別ターミナルへ移動するのだが、成田組はここで言葉の障害に出くわす事に。自称流暢?な英語で尋ね2転3転と広い空港内を移動し、やっとの思いで集合場所であるラスベガス行きの出発ゲートに到着。ここまでは良かったのだが、なんとTicketing Checkせずに来てしまったのでさあ大変。出発1時間前だが席が決まっていないのだ。厳しいセキュリティーチェックを時間をかけて通過したのにまた戻ってチケットの手続き場所まで戻る事に。しかし時間的に余裕があった為、問題なくクリア。一応、係員に聞きながら行動していたのにこんな事に。っていうか、Ticketing Check は常識なんですよね。反省、ひとつ勉強になった。この前向きさがインターナショナルへの道か...
 まあ、結果オーライでした!

《カムサムニダ事件》
 Ticketing Checkを終え、集合場所へ戻るときそれは起こった。出発ゲートに戻る為には空港の外まで並んでいる(100人以上はいる)手荷物検査をまた通過しなければならず、いまさらそんな時間は無い。係員は強い口調で「並びなさい」というが、事情を説明して(島崎先輩さすがです)ようやく理解してもらえるとショートカットで通路に案内された。しかも一人一人に「サンキュー」と会釈までしてもらった。みんなその言葉に安心しながら戻ったのだが、私の次の人にはなぜか「サンキュー」ではなく、「カムサムニダ」?と係員が呼びかける。「誰だー?便乗して韓国人が紛れ込んだな?」と思い振り向くとそこには韓国風の美女、ちょっぴり口をとがらせた嘉手納選手の姿が...今大会、彼女はきっと何かしでかしてくれるだろう。

《テロ対策》
 空港内のスーツケースと手荷物検査は一連のテロの影響で厳重にチェックされていた。
 まずスーツケースは巨大なX線装置にかけられ、これは写真フィルムが使用不可になるほど強いもので、あとスーツケースも鍵を開けたまま積み込む事に。何か不審物があった場合、強引にこじ開ける為らしい。それより鍵を開けたままで盗難の心配が頭をよぎる。また手荷物検査は長蛇の列になるほど、慎重かつ厳重に行われている。ハイヒールは靴まで抜がされ、ジャンバー類の人も脱がされ、軽装していたある女子選手は運(素行?)が悪く、ほとんど下着状態で再チェックされていた。
 今大会、彼女は組手で上位入賞しているに違いない。
 先にロス入りしていた3名はカルフォルニア州アナハイム市(ディズニーランドの町)在住で空手道暦33年を有する良武会・山崎清司先生を訪ね、事前調整を行っていた。山崎先生といえば全日本空手道連盟公認7段。USAナショナル空手道連盟公認8段。USAナショナル空手道連盟技術委員長。WKF技術委員としても活躍しており、世界大会においても国際審判員として永年に渡って活躍されている先生である。
 また、ゴルフもたしなまれているようで、稽古に行った3名ともすっかり腕のフリが良くなったとか。空港では皆、いいフォーム?をしていたようだ。

 中断したが、結団式を終えた日本チームは闘志を胸に、いざラスベガスへと向かった。
 1時間ほどのフライトで砂漠地帯にいきなり町が見えてきた。空港に到着すると、何台ものスロットマシーンが我々を出迎えてくれた。さすがはカジノの町。「ヨッシャー、やるぞ$$」私は心の中でそっと気合いを入れた。