第37回良武会国際空手道選手権大

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川上 剛史
アメリカ・カルフォルニア
日記パート
 

アメリカ・カルフォルニア日記パート 川上剛史

2日目
 今日は朝から山崎先生の道場で西村先生と練習だ。ホテルで朝食を食べたがこれがまた油濃いし、甘すぎてチョット日本人には向かない13ドルの高い食事だった。がしかし、昨夜何も食べていなくて腹が減っているせいか幸称はここぞとばかりにガツガツ食べていた。

 車で山崎道場に向かい、いよいよ練習だ!西村先生に直接指導して頂けるのは、30人限定で行っている東京地区スーパーテクニックセミナーか海外遠征でしか味わえない貴重な体験だと思う。今回の練習は、西村先生と泰と幸称と外人の女の子2人の6人で行い練習内容はスピードトレーニングでダッシュ等を行い、 ストレッチ打ち込み目慣らしのメニューだった。スピードトレーニングが終わって小休止の時に、幸称の顔色が青くなっていた。油濃い朝食をガツガツ食べていたので気持ちが悪くなったらしく、トイレでゲロゲロしていた。目慣らしの最後でいよいよ私と先生の番が回って来た。先生が『川上君試合前だから怪我をしないようにリラックスしてやろうね!』という言葉のフェイントに引っかかり『始め!』の合図と同時にワンツー、廻し蹴り、裏拳、後ろ廻し蹴りのコンビネーションでボコボコにされた・・・

 その後、続行して普通に目慣らしを続けて先生がまた『ハイ!リラックスして力を抜いて』と言葉のフェイントに引っかかり力を抜いた瞬間、先生のワンツーが水月に炸裂!!息が出来なくなり、のたうち回ってしまった。力を抜いても気を抜くなということはまさにこのことだ・・・痛かったけど怪我もなく無事に練習は終わった。ホテルに戻り2階の一室でアメリカの空手雑誌『SAMURI』の撮影を行った。これは、セミナーではなく雑誌の撮影なので受けることや避けることが出来ないので、痛くても我慢して食らうしかなかった。やっぱり廻し蹴りは、脳みそが揺れてクラクラするし、誠司キックは耳が痛い・・・誠司キックは5・6発バチバチ蹴られたけどシャッターのタイミングが合わずにすべてボツ。そこで先生がスローで蹴ったら、一発でOKだった。いろいろな技の撮影で何十回も思いっきり蹴られたり、投げられたりしたが、結局最後の一発のスローショットがOKだった。

 その時の心境は先生に面と向かって言えないが『始めからスローで蹴ってくれ!』と言う感じだったちなみに3週間たった今も、耳にシコリができていてまだ痛い・・・撮影が終わり、4人でホテルのレストランで昼食を取ることにした。私は何を注文するかそうとう迷ったが結局ミックスピザを注文した。日本の感覚でMサイズを注文してしまった。15分位待ってやっと来たと思ったらビックリするほど、ビックサイズが来た。大きさは約40センチ位でしかもぶ厚いし、結局2切れしか食べれなくてテイクアウトした。

 ロビーでは、井出社長が朝からソファーで寝ていたらしい。社長を起こしショッピングモールへ出発。先生の服装はジーパンに鍛え上げられたすばらしい筋肉の上半身は、ピチピチの白のタンクトップで深々と白い帽子をかぶり黒のサングラスをかけ見た目はチョット(かなり)恐い人だった。いろいろな店を見ていたら路上で靴磨きの実演販売をやっていた。私の白いスニーカーは少々汚れていたので、クリーニングしてもらうことにした。汚いスニーカーはみるみるうちに白くなっていく。(これはすごい!!)最後に防水スプレーまでかけてもらって新品と同じくらい片方は綺麗になった。もう片方やってくれるのかと思ったらそこで、早口の英語でベラベラと靴磨きセットを売りつけようとしている。私には、何を言っているのかさっぱり解らなかった。でも確かなのは(片方だけ綺麗だとみっともないからこれを買って家でやれ!)と言っていた。値段は35ドルそんな高いもの買う分けない私は、反対の足を磨き台に乗っけて汚い靴を指差し『こっちもやれ!』と言ったら渋々やる気がなさそうに綺麗にしてくれた。そこでクリーニング代として3ドル渡して結局買わずに帰った。隣で、井出社長もやっていたが片方だけやって売りつけられそうになって(ノーサンキュー)といいながら逃げて行った。結局社長の足元は最終日まで左足だけ輝いていた。ちなみに幸称は買っていた・・・

 いろいろ見ているうちに2グループに分かれてしまった。私は、井出社長と幸称3人で西村先生は小堀さん親子と3人だと思っていたが・・・1時間位たってもうお店も見飽きたので、そろそろ先生たちを探そうと思いショッピングモールのど真ん中にあるレストランでビールでも飲みながら待つことにした。レストランに入ろうとしたら先生たちは、もうそこのレストランでビールを飲んで酔っ払っていた。先生達も同じことを考えていたのだ。そこで小堀さんが一言『うちの泰は?』と言った。私は、西村先生と3人で行動しているのかと思っていたが小堀さんは私たちと4人で行動しているのかと思ったらしい。泰は、その広いショッピングモールで迷子になってしまったのである。

 『これはやばい!』日本語は通じないし携帯も持っていない、あわてて幸称と探しに行った。そしたら靴磨き屋の前のベンチで泰らしき少年を発見!遠くから『やすしー!やすしー!』と叫んだがその少年は振り向かない『違うのか?』走って近くまで行ったら少年は下を向いていた。目の前で『やすし?』と声をかけたらやっと顔を上げた目を真っ赤にして泣いていたが泰いわく『目にゴミが入って涙が出ただけ』と言い張って泣いているから鼻水も止まらないのである。それでも泰は、鼻炎と言い張った(笑)泰に聞いたら迷子になって気づいた時に、そこから動かずベンチにじっと我慢して座っていたのである。

 『偉い』じっと待って居なければしばらくみつからなかったと思う。3人でレストランに戻り幸称と泰は、でっかいアイスを食べ私は先生達とビールを飲み始めた。時刻はまだ3時だった。幸称と泰はまた2人で、遊びに行った。大人軍団は酒をグイグイ飲み、先生のセミナービデオの裏話や先生の現役時代の話やここでは書けないようなことまで語りつくした。そのレストランには約4時間位居ただろう。帰る頃には、みんなだいぶ酔っ払っていた。ホテルに戻り幸称と2人でプールに行った。夜のプールはちょっと寒かったが、ジャグジー風呂があったのでしばらくそこにつかり旅の疲れを癒した。なんだかんだやって寝たのは、4時を過ぎていた。