8月6日(月)晴れ
6:30起床。
8:00−10:00ジュニア選手が主体のメンバー40人が参加しているので、メニューについてトーキー・ヒル、ジェフ・コーエン両コーチと打ち合わせの上、挨拶する。初日から50?ダッシュを20本行った。ビリは腕立て伏せさせるので手抜きなしで頑張っていた。アリー・妹・純子・アダム・亜里砂・など顔見知りはいるが、14−18歳までのヤングチームで小生のことを怖がっているようだ。朝食を摂り少し休む。

14:30−17:30空手道練習。ヤングチームなので基本を中心に指導する。余り基本ばかりだと飽きてくるようなので、蹴りを中心とした内容とした。数年前にスタートしたときよりも蹴りは旨くなっているようだ。将来が楽しみな選手も数名見受けられる。ここの夕食はデザートまで揃っているので助かる。

19:00−21:00ミーティング。世界大会に向けアメリカチームの弱点など話し、今後の強化策を提案する。ヨーロッパ大会などのビデオで最新情報を研究。2時間ほど井垣コーチとこっそり持ち込んだ酒で乾杯。トレーニングセンターは厳しく、酒・タバコを禁じているのでひっそりと色々な話で楽しかったが22:00には時差が来て、寝る。


8月7日(火)晴れ
6:30起床。朝食後09:00−11:00陸上グランドにて、3?ランニングを計る。
いつも走ってないようでみんな遅いタイムだ。走ることが嫌いなチームである。一番早い男子で13分台なので日頃から走らせる様コーチに要請する。その後、グランドでスピードトレーニングで絞る。へとへとになっていた。昼食後少し昼寝する。

14:30−17:30空手道練習。肘が甘いことと、膝が硬く体が伸び上がるので、重点的に指導する。

一週間もあるのでみっちりと基本と理論をたたき込んでいきたい。試合をさせるが2−3人の目を引く選手以外まだまだである。

19:00−21:00ミーティング一週間のトレーニングメニューの作り方。メニュー内容について指導する。ヨーロッパ大会団体戦決勝のビデオ研究。井垣コーチと少し部屋にて飲む。またまた眠くなり、22:30就寝。


8月8日(水)晴れ
6:30起床。近頃は規則正しい生活である。
8:00−10:00筋力トレーニング。
道場で出来る人を使ってのトレーニングで全身をみっちり鍛えた。ずいぶんきつい顔をしていたが終わったら明るくなり元気なものだと思う。特にハワイアンチームは元気がいい。昼寝が習慣になりぐっすりと寝付く。

14:30−17:30空手道練習。「先の先」「先」「後の先」ついて指導する。難しい内容だったが、試合になると今までのが出て、進歩していない。何度も先の先精神で戦うことを強調する。

19:00−21:00ミーティング昼間の内容について講義。少しでも分かってくれればよいが。22:30になると眠くて仕方がない。就寝。

8月9日(木)晴れ
6:30起床。
8:00−10:00プライオメトリックトレーニング。指導はトーキーヒル、ジェフコーエン氏が行ったが、道具を使い素晴らしい内容だった。日本ナショナルチームでも取り入れたいものである。また、オリンピックトレーニングセンターの専任コーチによるラダートレーニングも勉強したので、何とか研究し、指導に役立てたいと思う。
11月の西村誠司組手テクニックセミナーに取り入れるべく研究せねば。

14:30−17:30空手道練習。「崩し」を中心に指導するがジュニアにはやはり難しいようだ。しかし、デモンストレーションすると拍手して喜ぶ辺りは、投げるという大きな技が好きみたいな感じがある。派手好みのアメリカ人らしい。

19:00−21:00ミーティング。
試合前の心構えと試合中のメンタルな部分での研究を講義した。ビデオ研究は小生の組手セミナーとドイツでのマスターカップ大会を見せる。最後のミーティングにので質問も多く、ずいぶん小生との会話に遠慮がなくなった感じである。現在の選手が8年以内にあるであろうオリンピック公開競技のアメリカ代表になるのだからと自覚を促した。今日も井垣氏と自然と23:00には床にはいる。する事がないのも苦痛である。「項羽と劉邦」がおもしろく、読書に専念する。



8月10日(金)曇りのち雨
6:30起床。初めて雨と雷が鳴っていた。
8:00−10:00スピードトレーニング。
道場で行う道具を使わないトレーニングを紹介する。筋肉痛でだいぶ顔をしかめていたが、今日までなので思いっきり頑張らせる。何人か筋肉離れを起こして、見学者が増えた。疲れがピークに来ているのだろう。お昼は自動車を借りて、初めて町の銀行に行く。レイクプラシッドは観光地で小綺麗な町という印象だ。冬にスポーツ観戦はずいぶん人が集まってくるという。

14:30−16:00空手道練習。今まで指導したところを復習に当てる。最後となりジュニアチームも現金なもので、明るくなってきている。ヤンキーらしくギャーギャー言いながら、少しでも学ぼうとの意欲が伺えた。数名はレベルが低いが、数名は将来楽しみな選手も居て期待できるのではと思う。あとは、こんな機会にどんどん出ていくようになれば伸びることだろう。今年の大会の活躍を約束させて合宿終了。記念写真ではずいぶんと撮られた。

18:00−20:00町のオリンピック会場にてアイスホッケーの試合がありアメリカチームを応援に行く。町の人達は無料で観戦できるとのこと。以外と観戦してスピード感、体当たりの迫力があり思わず、アメリカチームを応援する。しかし、フィンランドチームが旨く、2−6で完敗。空手のハワイアンジュニアのうるさいこと。連中の応援を観ている方が楽しかった。ハワイ人は真面目にやると何でそんなにやることはないと言われるそうだ。夕食はジェフ・コーエン氏が招待してくれ、町のシーフードレストランで打上。ラリオス氏・井垣氏共に色々なアメリカの問題を話し、有意義なディナーだった。22:30荷造りする。


8月11日(土)晴れ
2時間ほど寝て、3:00センターを出発。アルバニー空港で手続きを済ませ、選手との別れを言い、仮眠する。09:15発シカゴ経由成田行きに乗り込む。シカゴまで60分程度で行き空港を散歩するが、世界でも有数の規模らしい大きな空港であった。
11:40成田行きに乗り込み、14時間の旅。席が空いていたのでゆっくりと横になって行けたのは幸いだ。また、好きな映画が日本語吹き替えでやっていたので3本も観る。

8月12日(日)曇り
成田空港14:30着。19:50発まで時間があるので、絵日記を書き込む。いつもは日誌をつけないので指導先での日誌はずいぶん考えることが出来、自分にとっては良いことである。今回、一ヶ月間の長き指導旅行になったが、気力・体力共に衰えず来れたのも丈夫に体に生んでくれた親に感謝である。海外に行くたびに勉強になり、刺激がある。5ヶ国も廻り、色々な方とパートナーになり変化の多い旅だった。すぐにフィジー・ニュージーランドの海外合宿が控えているので、この経験を生かして新たなカラテマンとの遭遇が有意義なものとしたい。福岡空港21:30着。家族の迎えがあり、博多ラーメンで舌鼓。これにて終了。


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