8月11日()ドイツ 10日目 (オーストリア1日目)

今日はドイツ最終日。
しかし、朝一番でエアロビクスをすることに… これはディディ先生のお勧めのクラスで気に入るから、ぜひにと言われたものでした。

(エアロビでしょ。楽勝、楽勝♪)
と思っていました。バカでした… 1時間半のクラスでしたが、ほんとキツイっ!! 踏み台、チューブ、ダンベルを使い、さまざまは動きをおこないます。後半はバテバテで、ヘロヘロ、そして汗ダラダラでした。もちろん、西村先生も(笑) これは空手のトレーニングとしてもいいと、西村先生と意見が一致したクラスでした。

そして、昼食。昼食はディディ先生の空手仲間の自宅でいただきました。
もちろん、メニューはビールとソーセージ。連日のソーセージ攻めですが、大丈夫っ!! うまいんです!!

私はここで7本ものソーセージを食べ、皆を驚かせてしまいました(笑)
昼食後はディディ先生の職場を見学。彼は世界的に有名な研究所の科学者なのです。その彼の案内により、特別に研究所内に入ることができました。入ってすぐに巨大な装置があり、その大きさに圧倒されました。その装置の説明がいろいろとありましたが、ドイツ語と英語であるため、よく理解できませんでした。(おそらくは原子から中性子を取り出し、その際にでる放射線エネルギーを利用する研究ではないか?) この施設内には原子炉もあるらしく、ドイツのみならず、世界的にも非常に重要な役割を担っている研究所なのだそうです。

見学終了後、10日間滞在したドイツを発つことになりました。
たった10日間という短い期間でしたが、セミナーをはじめ、多くのことを学べた10日間でした。そして、空手を通じ、多くの友人ができたことを何よりも嬉しく思います。

ありがとう、ドイツの皆さん!! また来ます!!オーストリアへは、ドイツ人指導者、サマド先生の車で向かいました。
ミュンヘンからオーストリアのセミナー会場地まで約2時間。その間、私はサマド先生といろいろ話し、彼が高校教師であることや、世界大会の体験談、いまの彼の指導方法についてなど、いろいろ聞くことができ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

オーストリアに到着後、すぐにホテルに案内され、夕食会が始まりました。指導陣はほぼラベンスブルグのときと同じ。唯一、異なったのはオーストリア空手会の大御所、ロート先生が加わっていたことでした。

そこで驚いたことが1つ。フランスのアユブ先生が食事をとっていないということ。なぜか尋ねると、彼はイスラム教徒でこの日から断食、ラマダンの月間に入ったと言うのです。なので太陽が昇っているうちは食べるどころか、水さえ飲めないのです。「明日からのセミナーで水が飲めなくて大丈夫か?」ときくと、「ノープロブレム!」という返事でした。すごいです。彼が食事を始めたのは夜9時をまわってからのこと。イスラム教徒なのでもちろん、肉抜きの食事です。私にはマネできません。このラマダンの月に大会が重なると、イスラム教徒は大変だろうなと思いました。しかし、世界には、イスラム教を国教とする強豪国が多く存在します。このラマダンの辛さを耐え抜くためには、相当な精神力が必要とされるのでしょう。その精神力が空手にも活かされているのでしょうか?

やっと、ソーセージから抜け出したこの夕食に大満足。
ゆっくりとオーストリア1日目の夜は更けていきました。