開催主旨

福岡大学空手道部
監督 西村 誠司

西村 誠司氏の写真

 2004年度から始まりましたこのインターナショナル九州サマーキャンプIN平戸セミナーも、今年で4回目になり、地元の夏の風物詩になりました感があります。

 さて、日本で生まれた空手道が競技化し、オリンピック種目に選ばれる為に、ますますスポーツ化し、ルールも魅せる事を意識した新しいルールに変化移行していると思われます。現在は、空手競技が、ポピュラーになった証かひとつの国が全ての選手層で、強い選手を握っておらず、聞いたことの無い名前の国、さまざまな国から世界チャンプが生まれています。しかし、ずいぶん長くヨーロッパ諸国がリーダーシップを握っていると言えます。
空手強国といわれる諸国の秘訣は、国同士が近いということもありお互いの国境を超えての試合交流・技術交流が盛んに行なわれ、オリンピック入りを考えて、ルールが変化するたびにテクニック及び近代トレーニングもどんどん進化していることにあります。

 海外に指導・大会引率・遠征合宿・キャンプなど数多く、参加し交流を重ねていますと、日本でももっと他国との技術交流の大切さを感じて、2004年からこのサマーキャンプを行っています。お蔭様で毎年、世界レベルの実技技術講習・参加者の楽しい交流など素晴らしいキャンプが開催できましたことをここにお礼を申し上げます。
今年も三回目になりますが、メキシコ世界大会で個人戦初の女子個人組手二階級制覇を成し遂げたエリサ・アゥ選手、スペイン世界大会優勝のジョージ・小高選手を再度お呼びすることになりました。この二人のチャンプは、人間性・技術理論・テクニック共に素晴らしいことが、現在までの日本における活動において、また、DVDの発売等、色々なところで知られて、評価が高く参加者からも熱望されました。この両名には独自のチャンピオンたる秘訣を披露していただける事でしょう。特に女子選手にとっては今までに無い、女子選手ならではの視点から「女子のための必勝条件」特別クラスを設けました。

 今年も、日本の青少年選手達に世界トップに目を向けての競技力向上はもちろんのこと、今後のオリンピック入りを獲得する競技種目スポーツとしての日本人指導者層のチャンプ選手育成術講習を目的に、日本では珍しい国際キャンプ方式スタイルを九州の地、平戸の観光温泉地にて企画することが出来ました。

 日本的な組手で世界を制したUSAチームの講習は、必ずや悩み多き選手・指導者に目からうろこのヒントがあり、大いに掴まれることを目的に少ない3日間ではありますが、明日の世界チャンプを目指して参加して貰いたいと思っています。
平戸の地では、今回も平戸市総合スポーツクラブの松本和之先生の協力を得て、安全に楽しくスムーズなキャンプが開催されますよう用意しております。