【PL東京最終日】息をつかせぬドラマの連続。約10000人が歴史の目撃者に | JKFan NEWS International (空手ワールド)

【PL東京最終日】息をつかせぬドラマの連続。約10000人が歴史の目撃者に

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9月8日、『KARATE1プレミアリーグ2019 東京大会』の大会最終日。この日は、全種目の3位決定戦とメダルマッチが行われた。

1面のタタミに集約され、この日はアリーナ西エリアにも観客席を特設。朝から満員に近い観衆が押し寄せた。決勝では選手の赤・青の帯色に合わせて、得点が入る時や勝者が決まった時には会場をLEDボードや照明でその帯の色に染め上げる演出が施され、駆けつけた約8500名の観衆、加えて関係者など約10000人が熱狂した。

特に決勝最初の女子個人形には、衝撃が。日本の清水希容とライバル・サンドラ(スペイン)のチャタンヤラクーサンクー対決が、互いに27.68点で同点。両者の点数が発表されて会場が騒然とするなか、史上初の決勝再演武が実現した。世界を魅了する両選手の演武が、最高の演出とともに、なんと2度も見られることに。そこで清水選手切ったカードは、オヤドマリノバッサイ。今年から大会での演武に加えていた切り札を、ついに国内初披露。サンドラのスーパーリンペイに27.74点を記録して勝利した。2度の演武を終え、タタミで抱擁を交わす両選手に、最高の拍手が送られた。

続く男子個人形では、喜友名諒と新馬場一世の日本人対決。喜友名のコーチ席には佐久本嗣男先生が、初めて着くことに。一方の新馬場のコーチ席には、宇佐美里香コーチが着く。タタミ上も、コーチ席も豪華な両選手の対決は、喜友名が勝利を果たした。

そして、男子組手-75kgでは日本空手の若きエース西村拳が登場。相対するは、日本武道館で11年前、2008年の世界空手東京で衝撃的な世界2冠を果たした空手界のレジエンド・アガイエフ(アゼルバイジャン)。夢の対決が、決勝で実現した。緊張感最高潮の両選手の駆け引き、1万人が固唾を吞んで見届けた3分間は、0ー0で終了。判定は5ー0で西村に上がり、西村は今季2度目のプレミアリーグ制覇を果たした。

同-84kg決勝では、全日本選手権をはじめ、この日本武道館で何度も名勝負を繰り広げてきた荒賀龍太郎が、ライバル・ザビオラ(イラン)に勝利。光速の突きで会場を沸かせ、約1年ぶりとなる復活優勝を、日本の大観衆に捧げた。

日本選手は、さらに-67kgで五明宏人、女子組手+68kgで植草歩、男子団体形の劉衛流チーム(喜友名諒・金城新・上村拓也)、女子団体形の研心館チーム(小川彩月・清水那月・梅景唯) が金メダルを獲得。選手団合計で金8銀3銅8のメダルを獲得した。

【日本選手の結果】金8銀3銅8
女子個人形:清水希容 金メダル
女子個人形:岩本衣美里 銅メダル
男子個人形:喜友名諒 金メダル
男子個人形:新馬場一世 銀メダル
男子個人形:本一将 銅メダル
女子団体形:研心館(小川彩月・清水那月・梅景唯) 金メダル
女子団体形:慶應義塾大学(尾野真歩・城谷実怜・川上菜菜) 銀メダル
女子団体形:八雲学園高校(泉優里花・岩田彩菜・花岡瑠菜) 銅メダル
男子団体形:劉衛流(喜友名諒・金城新・上村拓也) 金メダル
男子団体形:浪速高校(笹岡丈流・松元風大・松元栞大) 銀メダル
男子団体形:帝京(在本幸司・本一将・本龍二) 銅メダル

女子組手-50kg:多田野彩香 銅メダル
女子組手-55kg:中村しおり 銅メダル
女子組手-61kg:染谷真有美 銅メダル
女子組手+68kg:植草歩 金メダル
男子組手-67kg:五明宏人 金メダル
男子組手-67kg:中野壮一朗 銅メダル
男子組手-75kg:西村拳 金メダル
男子組手-84kg:荒賀龍太郎 金メダル

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