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'03 オープン・ド・パリ
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高橋優子の
オープン・ド・パリ日記

1月14日(パリ滞在初日)

1月15日

1月16日

1月17日

1月18日(大会初日)

1月19日(大会最終日)

1月20日(パリ滞在最終日)

1月16日 三日目

 朝起きたら万記先輩が「お腹減った」とキムチを食べ始めた。何もいわず黙々と食べていた。その行為を最終日まで後悔することになるとは思わずムシャムシャ食べていた。朝ご飯を食べた後、今日は三時から稽古とゆうことで、午前中万記先輩と岩切先輩と近くのスーパーチャンピオンへ買い物に行った。お土産のお菓子やワインを買い込み大満足。午後から稽古があると思うとなんとなく出かける気にもなれず帰って部屋でゴロゴロしようと決めた。部屋に入った瞬間、あまりの臭さに驚いた!なんとも言えないこのクッサイ臭いは明らかにキムチだ。ベッドメイクの人は何を思ったろうと考えるとかわいそうになった・・・。昼をホテルですませたあと、すぐに練習会場にむかった。以外に遠くて、サンダルで行った私の足の小指ちゃんは寒さに動かなくなっていた。ちなみにお洒落で素敵とで皆さん憧れるパリは、犬のウ〇コ(この表現の仕方はちょっと古い)の数が半端でなく、きれいな家ですねえなんて眺めようものなら大変。たちまち靴は大きな糞と化してしまいます。でも下ばかりむいて歩くのもつまらないので、万記先輩と観賞役と導引係りを交互に交代しながら歩いていた。ふざけて踏ませようと思ったけど引っかからなかった。信用されてなかったらしい(怒)。でも二回目はないだろうと思っている気がしたのでもう一度チャレンジしようとしたが、もし踏んだら笑ってすまない気がしたし、これからの長い道のりを考えるとお返しが怖いのでやめておいた。今一つ勇気がでなかった。ここを乗り越える勇気が組み手にも必要になってくる・・・。数あるなかには「これは果たして犬のものなのだろうか・・・」と疑問を持ちたくなるようなものもあった。
 練習会場は柔道専門の大きな武道館だった。とてもきれいな道場だったが、畳がズレていて指をくわれたりつまずいたりした。集中力を切らさないようにみんな一生懸命やった。途中、フランス連盟の技術顧問、中橋先生が10分〜15分くらい指導してくださった。遠間から蹴りで入り、その蹴りの間合いから思いきって手技で入りきめる、相手を仮想し一分間とまらずに常に動きまわる。などなど外人特有の蹴りとフットワークの練習をした。両キャプテンのまとめ方のおかげで、とても盛り上がって練習することができた。帰りに武道館のスポーツショップに立ち寄った。そこでadidasの道義と赤い帽子を買った。帽子は万記先輩とおそろいで買った。そしてまたあの長い長い犬の散歩道を、みんなで下を凝視しながらテクテクと歩いて帰った。
 終わりと思いきや今日の本番はこれから。今夜はみんなでLIDOのショーを見にいった!!きれいなお姉さんたちが頭にでっかい傘や、カタツムリ?やら何やら、わけのわからないものを乗っけておどっていた。みんな惜しげもなく胸をだしているのだが、そんなに頭にのせるものがあれば、1枚くらい胸に巻いたらどうだいといった感じであった。普段もの静かなKKJ先輩は女性が出てきた瞬間、目にも止まらぬ速さで折りたたみの双眼鏡に手を伸ばしていた。その反射神経とスピードがあればどんな選手とやってもスパンと中段抜けるだろうと思った。すばらしい潜在能力を目にした瞬間であった。一度見にいった先輩方が「面白いよ!」と言っていたが、おもしろいってこれのことか!と思ったのが男性ダンサーである。前だけ見てれば普通なのにいきなりクルッと振り向いたらうしろはいわゆるTバック。新しいところで言うとセンターマンの前後ろ版、古いところで言うとビンボッチャマ君といったところだろう。(?)よくわからないけどとにかく大笑いしたということだ。そろそろ終わるかというときに、ものすごいマッチョの二人組がでてきた。これは言葉に表しにくいが、簡単にいうと、スゴクゆ〜っくり、普通の人では考えられない体制を二人で仲良く演じていた。明らかに普通ではない。でももしかしたら国分先輩ならいけるんじゃないかと頭のすみでこっそり考えていた。
 帰りは市川工務店の社長さんが大型バスをご用意してくださった。疲れていたので本当に有り難かった。バスの中から霧で半分隠れたエッフェル塔が見えた。霧が夜の闇と一体化していて上半分がスッカリ隠れていたので、何とも不思議な光景だった。ホテルに着いたのは12時過ぎ。部屋は相変わらずものすごいキムチ臭かった。今までの夢のような世界から一気に現実に連れ戻された気分だった。万記先輩が寝呆けてなにかボソボソ言っていたけど気にしないで寝た。