2007 USオープン国際空手道選手権大会 旅日記

和道会錬空館支部
津田公子

日程1日目:4月5日 一日中飛行機

順風満帆のすべりだし?

さあ、今日はラスベガスに向けての出発です。この日の朝の米子市の天候は晴れで、私たちの旅行の明るい?前途を物語るようなお天気でした。全日空NH814便で9:05に米子空港を出発しました。米子空港からは成田に入る便がありませんので、羽田空港に入り、ここから空港リムジンバスで成田空港に向かいました。平日の日中ですので道路の混雑もなく80分程度で成田に到着しました。

結団式までには十分に時間があり、さらに荷物が大きいために早々に空港のチェックインを済ませて、空港内でぶらぶらしていました。そして、忘れないようにまず、日本円からアメリカドルへの換金を行いました。アメリカに入国してしまうと、レートが変わり、日本円は安くたたかれてしまいますので、成田空港で換金しておかれるとよいようです。換金する金額は人によって異なると思いますが、アメリカではほとんどカードで支払いをすることができますので、カードを使用する人は3万円程度で十分でしょうと友人から聞きました。また、空港にはカード会社のカウンターがありますので、そこに立ち寄り、自分のカードのクレジット使用可能金額を確認しました。海外旅行の際は金額の上限を上げてくれるサービスも行っており、目的地のパンフレットもくれます。パンフレットには目的地にあるインフォメーションセンター(日本語デスク)、カード加盟店、優待が受けられるお店の情報が書かれているので、かなり参考になります。というわけで、これで日本出発の準備は十分に整いました。

午後2時からは、UA便(ユナイテッド航空)に乗って先に出発する予定の東日本チームの結団式が行われました。私たち西日本チームは3時から結団式が行われ、ここで西村先生が挨拶をされ、参加者の自己紹介、雑費、大会参加費の徴収が行われました。そして、出国手続きを済ませ、全日空NH8便は定刻17時05分にサンフランシスコへ向けて定刻どおりに離陸しました。しかしこのとき、先に出発しているはずのUA便がまだ空港にいたことに誰が気づいていたでしょうか?

成田からサンフランシスコまでの飛行時間は約8時間余りです。エコノミークラスに乗り込んだ私は、エコノミークラス症候群(ファーストクラスでも十分に怒りうるので今はこうは言わず、旅行者血栓症といいます。学術用語では深部静脈血栓症、肺塞栓症といい、長時間下肢を下げた状態で座っていると下肢の静脈に血栓という血の塊ができ、その後に歩き始めたりするとこの血栓が血管の中を移動して肺の血管に詰まることを肺塞栓症といいます。軽症では呼吸困難、重症の場合は致命的なことがあります。)にならないように事前に準備していた弾力ストッキングに履き替え、機内食を食べ(ANAの機内食は今まで乗った航空会社の機内食のなかでもっとも美味であると思います)、映画館で見ることができなかった007カジノロワイヤルを見ました。映画を見たら寝るつもりのはずが、007を見たばかりに興奮して目がさえて眠れなくなってしまったので、睡眠薬よりも効果のある英語文献を読み、その後眠りにつきました。日付変更線を超えてもう一度4月5日にもどって、現地時間の午前9時33分に乗り継ぎ地点である曇り空のサンフランシスコ国際空港に到着しました。

ここで入国審査を受け、いよいよアメリカに入国です。日本人の団体であり、皆さんテロリストには見えなかったようで入国の手続きはスムーズに済み、先に到着していると思っていた東日本チームと合流し、ユナイテッド航空1590便に乗り換えて14時43分マッカラン国際空港に到着しました。空港からラスベガスのメインストリートまでは非常に近く、飛行機の窓からは本で見たことのあるホテル群が見え、ああ、ついにラスベガスにきたのだ、という実感がわきました。空港内にはスロットマシーンが置かれ、そこは紛れもないカジノの街ラスベガスでした。