2007 USオープン国際空手道選手権大会 旅日記

和道会錬空館支部
津田公子

日程5日目:4月9日

終日フリータイム
グランドキャニオンツアー

試合も終わり、この日は終日フリータイムでした。私たちは事前に予約していたシーニック航空のグランドキャニオンデラックスツアーに出かけました、といいたいのですがこの日の私の体調は最悪で、飲みもの以外はのどを通らない状態でベッドから起き上がるとふらふらしていましたので、私一人は急遽キャンセルをして母と彬の二人がツアーに出かけました。

シーニック航空のデラックスツアーは皇太子様がイギリス御留学の帰りにグランドキャニオン見学のために使われたツアーだということと、日本語ができるスタッフが常駐していること、パイロットが必ず2人飛行機に乗るという点でかなり信頼できるツアーと考えて、出発の前にインターネットで申し込みをしました。飛行機は19人乗りの小型機なので行きはかなり揺れが強かったらしく母と彬は手をぎゅっと握り合っていたようです。かなり強いゆれが数回あったようなのですが、そのたびにパイロットの一人が客席を振り返ってにやにや笑っていたようです。

グランドキャニオンはアメリカインディアンの聖地といわれる所で、目の前に広がる大自然の姿に、母はまた冥途の土産が増えたといっていました。母はいったいいくつ土産を持っていくのでしょうか。


西村先生、河野団長、工藤さん

私は一日中部屋で寝ており、食欲不振、下痢と戦っていました。このままでは明日の飛行機に乗って日本に帰ることができないのではないかという不安がちらちらと脳裏をよぎりました。それでも何とか元気を出して夕食はホテル内にあるsushi barの「百味」という店に出かけ、やっとのことでうどん数本を食べました。

部屋に帰ろうとふらふらと歩いていたところ、マジックショーから帰ってこられた西村先生、河野団長、江藤さんと偶然出会いました。そして、この方たちの元気を少しでも分けてもらおうと私はいっしょにホテルのbarに行くことにしました。私はいったん部屋に帰ってパーティー用にと持ってきていたが出番のなかったワンピースに着替え、河野団長はサンダルを靴に履き替えてbarに入りました。ここではさまざまな面白い話が繰り広げられましたが、個人情報保護の観点からここに書くことは断念せざるを得ないのがとても残念です。

いつものことですが、私は西村先生にさんざん叱られ、教育的指導をいくつも受けました。中でも代表的な指導は、彬を怒らないことでした。先生とはまだ3回しかお会いしたことがないはずなのですが、先生は私の性格、行動パターンをかなり正確に把握、分析しておられ、私と彬の親子関係に鋭いメスを入れられました。先生の洞察力に感服した私は、今後は彬のために一切怒ることをやめようと心に誓いました。次に与えられた指導は私自身に対する指導で、私の性格改善のためにある買い物をすることを先生と約束しました。

河野団長は、今回の行程において西村先生の女房役を勤められ、あらゆるところに気を配っておられました。私にはとうてい真似のできない姿で、尊敬します。団長の隠された意外なお話もあるのですが、書けないのが残念です。

そして、さらに到底真似のできないのが工藤さんでした。とてもかわいくて、色っぽくて、私には欠如しているものをすべて兼ね備えている、あこがれの対象でした。次に工藤さんに合うときは少しでもあなたに近づくことができるように、西村先生から言われたある買い物から始めようと思います。

午前1時を回ったので、河野団長は旅費を稼ぎにカジノへ、私たちは部屋へ帰りました。