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 人を利用した筋力トレーニング

 通常の空手道場では、筋力トレーニングを行なうマシーンなど、設備の整っているところはなかなか少ない。そこで今回は手軽にできていろいろなバリエーションを工夫次第で無限に楽しめる筋力トレーニングを紹介しよう。(人を利用することで高い負荷を得られる。)

 前回、アイソメトリックとアイソトニックについては簡単に説明したが、ここでもう一度実際のトレーニングの前におさらいをしておくことにする。

●アイソメトリック(静的筋力トレーニング)
 不動のものを動かそうと頑張るトレーニング。最大筋力で5〜8秒間行なう。3セットがめやすで、アイデア次第でどこでもトレーニングできる。
●アイソトニック(動的筋力トレーニング)
 ウエイトトレーニングの別名でもある。負荷に対し筋肉が収縮しながら力を出す形のポジティブトレーニング(短縮性筋収縮)と、いったん短縮した筋肉が逆に引き延ばされていく形のネガティブトレーニング(伸張性筋収縮)トレーニングがある。

 例えばダンベルを持って、反動をつけずにゆっくり持ち上げていく段階がポジティブであり、あがったダンベルにさらに負荷を掛けていけば、我慢できなくて曲がった肘が伸びていくだろう。これがネガティブである。

 つまり、一つの動作にも大きな意味があるので前回のトレーニングの原則を思い出し、自分にあった、自分の目的とするトレーニング内容を考えて実行して頂きたい。回数は筋肉疲労が著しく高まるまで行なえば高い効果が得られる。

 ではこれから体の各部位ごとに分けて様々なトレーニング法を分かりやすく紹介してみよう。

上半身(胸部)

ベアブッシュアップ
 腕立て伏せ姿勢になり、相手に負荷を掛けてもらう。筋力の弱いものは膝をついた姿勢で始めると良い。
 また、ブッシュアップにはいろいろなバリエーションがあり、両手両足を広げたうつ伏せの姿勢から両手、つま先を支点にして持ち上げるもの(右)、両腕を交差させた形で行なうものがある。



上半身(上部)

ストレートアームサイドレイズ(写真右)
 腕をまっすぐに伸ばし、真横に頭の高さまで上げる。(ポジティブ)相手は腕を押さえてゆっくり(8秒間)と上げさせる。上げたら力を抜かせずゆっくり(8秒間)と押さえる。本人は逆らって力むこと。(ネガティブ)

アームカール
 両肘を直角に曲げて、その手首を上から相手に両手を動かぬように押さえてもらったまま、肘をもっと深く曲げようとする。(アイソメトリックス)



上半身(腹部)

 ここでは一人で行なうトレーニングを紹介しておく。

レッグレイズ(写真右)
 両手を後方につき、両手を伸ばして揃えて少し浮かす。90°近くまで両足を上げてV字状態になり、ゆっくりと下ろす。
 レッグレイズのバリエーションとして、両手を真横に広げ仰向けになった状態から両足を揃え90°に上げ、左右に振る動作を繰り返すサイドレッグレイズ、両手をでん部の下において両足を揃えて伸ばし、上下を繰り返すビギナーレッグレイズ(写真左)などがある。



上半身(背筋)

 一般的に行なわれているバックエクステンション(うつ伏せ状態から、相手に足首を押さえてもらい、上半身を起こす)の他にも

ブローンレッグレイズ(写真右上)
 床にうつ伏せになる。両手は手のひらを床に向け、相手は背中の上部を体重を掛け押す。両足を揃えて上げる。(アイソメトリックス)

グッドモーニング(写真右下)
 相手をだっこする状態で向き合って首に両手を掛けてもらう。前方に倒しゆっくり引き上げる。など様々な方法がある。


下半身

レッグランジ(写真右)
 相手を背に担いで立ち、背を伸ばしたまま一歩足を大きく踏み出して膝を深く曲げたら、再び元に戻り次は片方の足を踏み出す。

レッグブレス(写真左)
 仰向けに寝て垂直に足を上げる。相手は台の上から体重を掛けるようにおおいかぶさるようになる。膝を曲げ相手を上げ下げする。

以上、紙面の都合上少数しか紹介できなかったが、考え方次第ではいろいろなアイデアが出てくるものと思われる。また、ほとんどをアイソトニックとして紹介しているが、相手から負荷を掛けて行なっているものは、止めて固定することによりアイソメトリックとして利用できる。両方を使用してトレーニングメニューを作成するとより効果が期待できる。

また、同じトレーニングを3セット行なうよりも、同じ筋肉に効果がある違うスタイルで行なった方が、変化に富み、飽きがこないと思われる。大切なことは筋力トレーニングの後、空手の突きや蹴りを行なって体に覚えさせることである。