TOP-PAGE of "Step For Glory"
 トレーニング
 戦法
 パンチテクニック
 キックテクニック
Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4 Vol.5 Vol.6
Vol.7
Vol.8 Vol.9 Vol.10
Vol.11 Vol.12  Vol.13

 フットワークトレーニング


 現在までのトレーニング紹介では、筋力作り(アイソメトリック・アイソトニック・マシーントレーニング)スピード(瞬発力、敏捷性)を行ってきた。鍛えたパワーにスピードを付け、次は足サバキをトレーニングする番である。というのも動かないものを壊したり叩いたりするにはフットワークは要らない。組手競技は対人間との勝負であるので、動くものに対し、いかに最高のポジションに自分の体を移動させるかが大切なのである。
 キーポイントは空手の動きをサポートする足サバキであるから、常に正中線をキープしてすぐに突き、蹴りが出来ることを心掛けることである。

スタンピング(踏み付け)ゲーム

 お互いに手をつなぐか相手の肩に手を載せて、自分の足を踏まれないように相手の足を踏み合う。相手の様子をうかがっているときでも、終始足を交互に動かし続ける。まず攻撃側、防御側を決めて行うこと。

サークル・ステップ

 通常の反復横飛び練習を空手用のスタンスに応用したもので、写真のように3本のラインを放射線状にし、ラインの幅を狭めて、かつサイドステップの動作を写真のように弧を描くようにする。

エクストラ・ステップス・エクササイズ

 次は前後および斜め前後にステップを多用して行なうトレーニングであるが、更にいろいろな動きをプラスすることで難しくして、反応速度を鍛えるトレーニングとなる。少しずつ慣れるまでゆっくり行い、除々に難しくしていこう。
(1)平行立ち(あるいは自然体)から、前、左(斜)前、右(斜)前という指示で、決められた方の足、例えば右足をその方向に素早く大きく踏み出す。
(2)右足を指示の方向に踏み出す前に、左足でその場で1回小さく素早く足踏みする。
(3)右足を指示の方向に踏み出す前に、左、右、左、と3回素早く足踏みする。
(4)(1)〜(3)に後ろ、左(斜)後ろ、右(斜)後ろの動きを付け加える。
(5)(1)〜(4)で踏み出すことで脚力の養成にもつながる。


サークル・ステップ・ウィズスタンス

 サークルステップに横に2本のラインを引いて、上のラインに前足、下のラインに後ろ足を置いて、空手のスタンスに近くし、各ライン上を足が通るようにしてサイドステップの同様の動きで行なう。
 また、20秒間連続して行なわせている間に、合図を入れずすぐさま突きを加えるようにしても面白い。
 正面に相手を立たせたほうがより実践に近いトレーニングとなるだろう。

ファイブ・ステップ・フォーワード

 壁でも人でもいいから的を見つける。寄り足で小さく5歩進んで突きが決まる位置まで下がって、床に印をつけ、そこをスタート地点として5歩進んで突きを入れ、5歩下がってスタート地点に戻る。これを何秒に何回できるかを計る。スタート姿勢をうつ伏せや仰向けにして、戻るたびに同じ姿勢になるという方法も面白い。
 このバリエーションとしては、横や弧を描いて進むファイブステップサイドウェイやファイブステップアラウンドがあり色々と楽しめると思う。

ステップ&フェイント・エクササイズ


 選手は写真のように前足の前にチョーク等で番号を書き、コーチが出す指示(番号)に従って、素早く前足だけを動かし、その後に突き等の攻撃をする。例えば、「2、3、2」であれば写真の2→3→2決めの突きと動く。
 これはステップワークの練習であるとともに、足を使ってのフェイントの練習でもある。上体も足に伴って動かすと、フェイントとしてはより効果的である。また、番号を書く変わりに、構えの足の位置を基準として、「右、左、右」「左、左、右」という指示をしても良い。
バリエーション(1)
 前足と同様に「右、左、右」等の指示したがって、後ろ足を素早く動かす練習を行う。
 後ろ足を動かす注意点として、バランスを崩さないためには、前足のつま先を軸として、踵を動かすようにすれば良い。
バリエーション(2)
 前足と後ろ足の移動のミックスを行う。例えば、コーチの「右、左、右」という指示に対して、最初の「右、左」は前足を動かし、最後の「右」は後ろ足を動かすというように決めて行なう。